レグのたまご

半世紀の記憶を記録

故障を補う努力

私は右手でお釣りをもらうのが難しい

高1の時の骨折が原因で、手のひらを上に向けることが困難になってしまった。

 

軟式テニス部員だった私。

骨折から部活動に復帰した時、

”後遺症”について認識していなかった。

 

久しぶりにラッケットを握りボールを打つ

ことごとく地面に叩きつけられるボールたち

「なぜ?なぜだ???」

そして”後遺症”を悟った

 

もうテニスは出来ない・・・

バトミントン部に体験入部してみたがなんか違う。。

そしてテニス部に戻った

 

また初心者からやり直し。。。どころではなかった 

全くボールが返せない日々

フォームも崩れ悪循環を繰り返すばかりで好転の兆しのない日々

悔しくて悲しくて右手首を恨んで痛めつけて動かなくなったり。。

でもテニスをすることが好きだった

 

夏の合宿

「出来たら交代」っていう練習

いつまでたっても終わらない。終われない。

先輩含め全部員が待っている。

悔し涙がボールを曇らせてまたミスを繰り返す。。

そしてついに止められて終了。。。こんなこと初めて経験した。

悔しく屈辱的は感情も…鮮明に記憶している。

 

疲れもあって動けなくて「もう無理なのかもしれない」

この時はさすがに”退部”が頭に浮かんだ

そんな時、女子の先輩が声をかけてくれた

「中学時代の活躍を知ってるよ。何か原因があるの?」

 

「骨折の後遺症で手のひらを上に向けられなくなってしまって・・・・」

辛さや悔しさを含めて誰かに話したのはこの時が初めてだったと思う。

すると先輩

「ふーん。バックハンド側にはどうなの?」と

 

フォアハンドに気を取られて全く頭になかったバックハンド

手首は・・・バックハンドにはほとんど支障がないことを、

この時初めて認識したというか悟ったというか

この言葉に救われた

 

それからはバックハンドを徹底的に練習する日々

しばらくしてバックハンドだけは骨折前を取り戻した

するとフォアハンドもなんとか初心者の域を脱した

 

すごく練習したと思う。

壁打ち、素振り…鉛筆持てないくらい豆だらけの手

通学の電車内でもイメージトレーニング

手のひらでバックハンドプチ素振りしたりして

おかげで右手が長くなってしまった

今でもワイシャツ仕立てる時は右手1cm長いし(笑)

 

それと

まだ方法があるかも知れない

違う方向からも考えてみる

というような思考が身についた気がする

 

⬇ 参加してみました。