レグのたまご

半世紀の記憶を記録

とっとと帰る新入社員と上司の話

この記事は自分の話でもあり

同時に今も印象に残る上司の話でもある。

 

私は生意気な新入社員だったと思う

いや実際

「生意気な新人だな」とか

「新人のくせに偉そうなこと言うな」 とか

言われたことがあったし

 

そこだけ切り取ってしまうと

なんてやつだ!

などと言われてしまいそうだが

まぁ実際言われたのだから仕方ない

 

「新人類」などと呼ばれた世代

 

上司・諸先輩からどう見えたのか?

今もよくわからない

ただ、自分が当時の上司・諸先輩の年代になって

今の新人君をみて感じるところはある

こんな感じだったのだろうかと思ったりもする

 

上司より先に帰りづらいという雰囲気があった当時

試用期間を終えたばかりの新人にとって

仕事に関することで学ぶことはたくさんあったし、

実際、時間があれが諸先輩の報告書を読んだりもしたし、

基準書なども読み業務内容を早く理解しようと努めていたし、

 

とは言え、新人には残業するほど仕事は無い

ということで、私は上司より先でも遠慮なく帰るようにしていた

いい顔はしていないことはわかっていたけど

上司に怒られたりしたことは無い

 

帰宅して何をしていたのか・・・

 

当時、まだまだ普及はしてないPCをいじり

多少のプログラムの勉強をしていたり

ビジネス書を読んだり

まぁいちお 勉強してたんですよ

 

独身寮だったので

なんとなくそんな習慣になってしまっただけなんですけどね

  

月日が経過して、次第に仕事も任されるようになり

残業も増えてきたこ

ある先輩社員が転勤になり

その先輩が手作りで作ったPCソフトがあって

それを使って仕事をすることができる人

という意味も含めて私が引継ぎ

 

今思えばこれがきっかけだったと思うのだけど

入社2年目、コンピューターを活用した事業再構築という

プロジェクトを任されて

どっぷり丸2年、事業再構築に取組みました。

製造原価管理、生産管理、工程管理、販売価格設定、etc.

ビジネス書も役に立ちました。

運にも恵まれた。

 

プロジェクトがもう少しで完了という頃

上司に誘われ上司行きつけのスナックに

 

上司曰く…

君に辞令が出たが少し延期することにした。

プロジェクトの完成まであと何ヶ月かかる?

3ヶ月までなら延期できる。できるか?

加えて…

新入社員の頃はひどい社員が来たと思った

意地悪も言ったと思う

今となれば誤解していたと思っている

申し訳なかった

プロジェクトで理想の事業モデルの基礎が固まる

完成まで頼む

 

もうすぐ理事や取締役になるのではと目されていた

自分の親父に近い歳の上司

正直、感動した

 

当時、正直、好きになれない上司だったけど

ここまで頼られたらやるしか無い!

すごくモチベーションが上がった

 

今の自分に置換えて

同様なシーンで同様な振る舞いができるだろうか…

記憶にとどめておきたい上司の一人の話

 

ちなみに

当時のプロジェクトは3ヶ月で完成

その仕組みは20年以上が経過した今もなお

基礎として稼働し続けている…らしい

 

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